■CELL SPLIT■
品と呼べる初期の表現は、平面 でした。アーティストを志すきっかけが、 キース ヘリングに憧れて始めたのもあって、表現も似ていました。  この頃デヴィット バーンにもシビれていて、共通して”ネイティヴなものと 現代のものとの融合”に、魅かれていました。  ヘリングのネイティヴテキスタイル模様とポップとの、融合の比率を、もう少し ネイティヴ寄りに戻したような味で、オリジナリティーを出そうとしていました。  基本体の双頭のへびは、最初自分の名前の土の字をかたどったマークだったのです。 このへびは、意識であったり、情報であったり、この世のすべては、このへびで 成り立っている...という構造主義の思想の”すべては関係”に影響されたテーマで 展開していた。世界のテキスタイル模様にも意識を象徴したへびがたびたび表されている。  そんな思いで毎日描いていたが、立体の方が面白くなり、”プチ展”で新聞紙を つなぎ合わせた壁に自由参加型で巨大な作品を作って最後となる。  しかし、今でも思いついたら描くし、自分のサインとしてたびたび登場する。